倉庫や冷蔵庫など物を保管している場所では、温度の規定が設定されていることがあります。それ以上になると品質が維持できなくなるため、食品などでは食中毒のリスクが高まります。エアコンや冷蔵庫の設定をしっかりしておけば、一定になるので、温度管理は十分と考える人もいますが、実際にはそれでは不十分です。庫内は設定によってある程度一定に温度管理されますが、実際に測定してみるとかなりの変化が確認されます。
それはドアの開閉や入出庫で気温差が生じるからです。外気と庫内では環境は異なり、暖かい空気の流入によって庫内の上昇させせます。また追加されるものが温かく入庫することで影響を与えることもあります。下限が決まっているような場合は、出庫によるオーバークールも気にしなければいけません。
適切な温度管理をするためには予測も重要です。ドアの開閉や入出庫のときにどれぐらいの温度変化があるかを知っていれば、先にその分を冷やしておけば温度を一定に維持することができます。このためには温度変化を一定期間監視する必要があり、どの条件で変化が起きるかも把握しなければいけません。一度わかっていまえば、管理が楽になりますが、保管するものが変わったり大きさが変わると条件が異なることもあるので注意が必要です。
設備の故障も注意しなければならないため、監視は継続して行うことが求まられます。できれば逸脱したときに警告できるような機能があれば安心です。